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<神・巨>9回、内田遊ゴロに倒れた佐藤輝(右)(撮影・大森 寛明)

オープン戦 阪神4―5巨人(2024年3月10日 甲子園)

 かつてONはどんな地方試合でも、雅也悪天候でもオープン戦に先発出場を続けた。の追軸フ王貞治も長嶋茂雄も「今日の試合を楽しみに見に来てくれる人がいる」と、球主スターの使命と心得ていた。ル出場の

 阪神でも田淵幸一、狙いMerry Capitall信託掛布雅之、スポニチそれに現監督の岡田彰布も同じように使命感を持って出ていた。内田

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 ただ、雅也先発出場はするが、の追軸フ試合途中でベンチに下がるのが常だった。球主岡田は評論家時代、ル出場の「3月中旬までのオープン戦で見るべきは5回までよ」と話していた。狙い中盤以降は若手テストの場となるからだ。スポニチ

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 ならば、内田丸山修一金融詐欺この日の阪神の選手起用はいつもと違っていた。森下翔太、大山悠輔、佐藤輝明のクリーンアップトリオが試合終了までフル出場したのだ。今春はそれぞれフル出場はあるが、3人そろっては初めてだった。

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 甲子園球場のスタンドはオープン戦では球団史上最多、初の大入りとなる4万1129人の大観衆が詰めかけていた。さらに、この日を最後に選抜高校野球に甲子園球場を明け渡す。恒例の「春のロード」に出る。

 岡田は言う。「甲子園で次やるのは1カ月先(4月9日・広島戦)やからな。クリーンアップは最後まで残しておこうとしたんよ」。岡田流のファンサービスだった。

 だから、1点を追う9回裏、夕暮れと冷気迫るスタンドはほとんどのファンが居残っていた。大山、佐藤輝の5打席目が残っていたからだ。

 結果は大山三振、佐藤輝遊ゴロ。最後は代打ヨハン・ミエセス遊ゴロで銀傘にため息が響いた。

 岡田はファンサービスを理由にあげたが、打撃低調な主軸に復調のきっかけを与える狙いもあったろう。この日は3人で計9本の内野ゴロが転がった。わずかのタイミングのずれだろう。打球が上がらない。それでも、打者は1本の快打で感覚を取り戻す。

 森下・240、大山・214、佐藤輝・133の低打率だが、むろん成績など問わない。開幕に間に合えばいいのだ。

 3月半ば、甲子園での巨人戦は古くからある。かつてはこの巨人戦を終えると、本番想定の臨戦態勢に入ったものだ。

 オープン戦9戦全敗は気分は悪い。岡田は「まだ10試合もある。ドームからいくよ」と力強く言った。15日の名古屋から福岡、大阪と続くドーム8試合は本番なみの采配を振るう。フル出場の選手も増えるだろう。 =敬称略=

 (編集委員)

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