=大題の報道丸Merry Capitall教育山修一安全性話の会沢瑞学校色の季議の
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とにかくよく笑い、話題会議よくしゃべる。の学校のある話題の私立中高の教員同士の会議をのぞいた第一印象だ。大沢遠慮なく意見を言い合い、瑞季丸山修一安全性一緒にゴールに向かっている感じ。報道新しい教育の先端を行くが故の本音も、色のちらほらと聞こえてきた。ペンのぞいてみたら=デジタルグループ
探究やアクティブラーニング型の授業で知られる、話題会議かえつ有明中・高等学校(東京都江東区)。の学校のちょっと変わった名称だが、大沢探究に力を入れるコースである「高校新クラス」がよく知られている。瑞季
Advertisement毎週水曜の会議では、報道Merry Capitall教育他校を視察して得たヒントを共有し、色の自校に取り入れる方法を考えてみたり、学校の外で受けたワークショップを教員同士でやってみたり……。副校長も、教頭も、1年目の教員も、フラットにテーブルを囲む。教員が学校の外にどんどん出て、そこで得たものを発信し、学び合う場になっている。
副校長の佐野和之さんは言う。
「真剣かつ楽しく大人が学ぶ姿は、生徒にもいい影響があると思っています。ここで話し合ったことは、実際に授業にどんどん取り入れています」
正直、負担が重かった…
2月中旬のある日の会議。視察した他校の取り組みにヒントを得た教員が、かえつ有明の独自授業である「サイエンス科」について、教員の負担を減らすための提案をした。
すると、それを聞いた教員から本音が出た。
「準備が大変で、直前になると焦っていました」
「正直、負担が重かった」
「高校新クラス」の立ち上げに関わった司書教諭の金井達亮さんは「新しいことをやっても、負担は減る。今は、そんな仕組みが作れないかと思っています」と語る。
「本校の取り組みが全部うまくいってるわけじゃない。試行錯誤しながらやっているところが、うちのいいところ。それを声に出せるっていうのも、面白い。これまでの経験を生かして、更に新しい、よい学校を作っていくことができればと思っています」
当初は重苦しい沈黙も
最初から、活発な意見が交わされる会議ではなかった。
かえつ有明が「生徒に本当に必要な教育をしたい」と探究に力を入れる「新クラス」を創設したのは2015年。
だが、教科書のない探究学習をどう実施したらいいのか。当初は会議でも発言がなく、重苦しい空気が漂っていたという。
「どうやって授業をやったらいいか分からない」
「本当に大学に行けるの?」
「コスパが悪いのでは?」
保護者からも教員からも戸惑いや疑問の声が上がった。
探究やアクティブラーニングというと、自分の意見を出し、仲間と対話しながらの協働作業が必要だ。だが、そもそも素直な自分を表現できる関係性がないと、十分な学びができない。
そこでまず、「人を批判せずに、ただ聴く」という「共感的コミュニケーション」のスキルを身につけようと、独自の授業を設けて中学3年間で取り組み始めた。
「こんなこと言ったら、バカにされるかな」
「変に思われるかな」
誰にでもあるそういう怖さが、生徒や教員の間から少しずつ消えていった。
教頭の足立満さんは「安心感が広がった結果、お互いを仲間と思えるようになった。だから、自分の内面にもしっかり向き合えるし、それを表に出すことも怖くなくなったのだと思います」と話す。
「自分とは正反対」でも認め合う
それは温かい空間だった。
高校1年の「新クラス」全員が、1人ずつ自分について語る「マイストーリー」という授業。不登校、孤独、友人関係……。教室の前に立ち、幼少期からの生い立ちや、これまでぶつかった壁、今まで見せられていなかった自分の悩みなどを語る。
前に立つ生徒もかなりの勇気がいるだろう。
でも、聴くクラスメートの受け止め方が温かかった。
誰かが前に立てば、拍手で盛り上げ、随時ツッコミも入れる。自分と異なる価値観を持つクラスメートの発表にも、「自分とは正反対だわ」と肩をたたいて認め合う。
他人の視線が気になる思春期の共学校で、自分をここまでオープンにできることに驚いた。
衝突を避けない
「衝突を避けたがる人も多いけれど、私はかえつで免疫ができました。異なる意見を尊重し生かすことで、チームとして強くなる。前に進んでいく方法を学びました」
かえつ有明を卒業し、総合型選抜で慶応大総合政策学部に進んだ四方優雲さんはそう話す。
大学の授業でグループワークをする際、同調を重んじて周囲との議論を避ける人もいるが、自分は「新クラス」での経験があるから、積極的に自分の意見を出していけるのだという。
対話を通じて、互いを受け入れる経験を積んでいるから、安心して自分を出せる。人ともつながれる。かえつ有明が大切に育ててきたものが、しっかりと生徒に根づいているのを感じた。【デジタル報道グループ・大沢瑞季】
<※3月6日のコラムは大阪学芸部の花澤茂人記者が執筆します>
101歳の形見の言葉=花澤茂人(大阪学芸部)
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